池の底の泥を
価値あるものに
現在,世界のエネルギーは水素,アンモニアなどのクルーンエネルギーに転換することが求められています。
臭いの根本となっている硫化水素の化学式は H2S です。つまり,1つのS 硫黄 に2つのH 水素が引っ付いています。この硫化水素から硫黄と水素を分離して、それぞれで活用できたら良いのではと考えました。
街中のため池から水素分離!!
住民のための水素ステーション
求められている循環型エネルギー
化石燃料からのエネルギー転換も求められています。限りある資源の石油,石炭,天然ガスなどへの依存体制から脱却しなければなりません。
大きなため池には,たくさんの泥があるので,単独の池だけでも水素を効率的に分離,貯蔵することができると思います。そして、街なかに水素を分散して貯蔵しておけば,地域の住民が水素ステーションにアクセスしやすくなるというメリットもあります。
硫化水素を取り除いた水は、栄養素を含んでいますので、そのまま田んぼに供給できます。また、回収して処理し、無害化した泥は、固形化して傷んだため池の堤の補修に使うなどできると思います。
ため池の泥を活用し、循環型で持続性を維持
夏場は街なかのため池を中心に泥を回収し,冬季は中流,上流域のため池をまわるということで,季節変動による水素ガス供給の安定性確保にもつながります。特に,上流域ではトラックにシステム一式を積み込んだような移動可能なコンパクトなものが求められます。
また、売れた水素でトラックのガソリン代,人件費,装置の維持費なども回収できれば,持続可能なシステムになります。
この循環がうまくいけば,池底の泥の活用と水素社会の構築問題がSDGsとして解決できるのではないでしょうか。
複数の問題を解決する。
ため池のにおい問題だけでなく、エネルギー問題、費用と雇用問題も解決できるかもしれません。
ため池管理者、行政、科学者、プラント施工エンジニア、農業エンジニアなど
様々な垣根を越えて協力することで、複数の問題を一度にまとめて解決できると思います。
ため池から水素エネルギーをGET!提案プロジェクトチーム2022
ワタナベ ケイ
ミヤタニ シンヤ
ナカヒラ アトム
タナカ アサヒ