2023.6.15.thu.☂.
業務,実務という視点を外して,土の強さを知る最も使いやすい試験装置は一面せん断です。日本で急速に普及したものと聞いています。直径6cm×高さ2cm程度と,1回の試験に消費する土の量が少なく,他の試験の残りでも追加で実験できる状況です。高専本科4年生あたりのミニ卒研である創成工学でも結構人気があります。45分あれば垂直荷重を1~2回変えて一連の試験はできてしまいます。3週もあれば一人前の試験技術者になり,データ採取と最終評価が可能になります。試料も軽量なことから,女子学生も多く取り組んできました。少々含水を上げたり,飽和状態も適用可能です。標準一面せん断試験装置の対抗馬として,精密な一面せん断試験装置も導入しました。こちらは液状化試験までできる優れモノで,全自動のパソコン制御方式です。何か1つの試験装置の操作を1人でできるようになれば,試料の配合や混合物の影響など,工学的な知見に結び付けられます。そうすることで,社会実装,世の中で役に立つことをイメージして欲しいと考えています。
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#試験装置
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