2023.7.6.thu.☀.
土木の現場用語で「土が膿んでますね」あるいは「膿んみょる」（讃岐弁っぽく）と耳にします。この記事を書いている前後は，雨が連続して降っています。当校のサッカーグランド，野球部のグランドは県内でも有数の排水の良いグランドとして有名です。前日にかなり強い雨が降っても，次の日の昼まで雨が降らなければ，午後からは普通に試合ができます。ただし，体育や部活で雨天の中を学生たちが活動すると，いわゆる表層の土がこね返されて，「膿んだ」状態になります。用語集などでは「地盤が水を含んで軟弱となりどろどろの状態」と解説されていますが，土の力学的には過剰間げき水圧が発生して，排水されない状態を指すように思います。膿んだ表層部の下に向けて，すぐにでも過剰間げき水圧は逃げそうな気もしますが，土の中の細粒分；粘土やシルトの透水係数が低いので，なかなか簡単には逃げない，消散しないのです。
＃膿む
＃こね返し
＃過剰間げき水圧
＃消散
＃浸透 ＃表層 #地表面
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