2023.8.21.mon.☀︎.
連続して台風が襲来し、日本全国に警報、災害情報がたくさん出ていました。中でも、土砂災害警戒情報って何ですか、というお問い合わせをいただいた。大まかに言って土砂災害とは①がけ崩れ、②地すべり、③土石流の3つがあります。ならば、その3つとも同じように危なくて警戒すべき、というわけではありません。自分たちの暮らしている家や職場、学校、通勤・通学路に着目してみましょう。その裏山や隣接した急斜面があれば、まずそこが防災対策の指定場所かどうか、自治体や国交省のハザードマップを確かめましょう。規模の大きなものは、氾濫解析、崩壊計算されています。指定地の下流川、氾濫指定地内なら、まず危ないところに自分が暮らしているんだな、という認識を高めることが大事です。雨が強く、あるいは長く降ると、斜面の中をゆっくり流れた水が、山の裾野まで繋がるのには、時間がかかります。山の上流から下流まで地下水が繋がっても、もともと水を流す能力より少ない水の量なら土砂災害は起こりません。その能力より大きな水の量になると、山の土の中に新しい水のみちを作らなければならなくなり、濁った水が出たり匂いのきつい水が出たりすることがあります。前兆現象と呼ばれます。このようにメカニズムで時間遅れで土砂災害が発生する可能性があり、その警報が発表されるのです。
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