2023.7.8.sat.☁.
土の数式的な取り扱い上,材料としての縮みやすさは弾性係数Eではなく体積圧縮係数mvというパラメータを取り扱います。mv=1/Eなので,さほど難しいパラメータではありません。共同研究者から以前ご要望があり,土の地表面の沈下量を限りなくゼロにして欲しいとのこと。それで沈下量ゼロとは言わないけれど,10mmの沈下を1mmにするためには,どのくらいの体積圧縮係数にしないといけないのか,計算してみました。模型の層厚;H=0.4 m,土被り圧;⊿p=湿潤単位体積重量γt×H=17×0.4=6.8 kN/㎡,沈下量;S=H×mv×⊿p より 0.001=0.4×mv×6.8 ∴mv=3.68×10^(-4) ㎡/kN 土質試験の指導書に載っているレベルの値かどうか点検すると,それなりの数値が出ていました。ただ,相当に土を締固めたとしても模型との摩擦による不均質さ,水を流すことによる浸透力が作用して水締めが起こります。最初に戻って,沈下量を1mm以下にする命題は,相当に高いハードルであることが分かりました。 #体積圧縮係数
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